ハルデザインの工房・アトリエのL3FACTORYでは「半分自分でつくる空間」を応援しています。
電気や給排水、空調換気設備工事はDIYはできないので、セルフビルド率は5割〜9割まで色々です。
セルフビルドのメリットとデメリットを少しまとめてみます。
これから自分の空間をDIYで作ろうと思ってるあなたの参考にしてください。
セルフビルドのメリット
1.コストが抑えられる
2.施工現場での変更が簡単
ほとんどの人は工事のお金を抑えたくて自分でやるのを選択します。
逆に言えば、自分でやって高くつくなら最初からプロに頼むことを選ばなければなりません。
おおよそですが、同じ材料と仕上げでプロに依頼した場合の半額〜2割弱くらいになります。
でもコスト抑制目的のDIYは的確に指示ができて製作をリードできる設計者がつかないと難しいと思います。
コスト抑えてチープになっただけでは空間の魅力も半減してしまい、安かろう悪かろうなだけです。
それに、工事の時間はプロよりかかるし、その間の人件費&生活費ってタダではありません。
つまり自分で工事をすることは、頼んだ場合のプロの工賃−自分の労務費ってことです。
工事を進めていくと現場の建築との不都合が出てくることがあります。
その時に、設計と施工をプロ任せの場合は変更が効かない場合が多くあります。
たとえ変更できても作り直しとか追加費用が発生することもあります。
その点、DIYでやっていると現場のちょっとした事情に合わせてその場で相談し、即決断!
このスピード感は大きなメリットです。
3.愛着が湧きメンテナンス知識がつく
4.価値観やヴィジョンの共有ができる
自分で作った空間だとオーナーさんやスタッフさんは空間を大事に使ってくれます。
メンテナンス方法についても、工事を進めながら勉強できてしまいます。
あたりまえのことですが、掃除やメンテナンスの行き届いた空間ってやっぱり気持ちがいいと思いませんか?
そういう愛情持って育てられた空間は迎えられる人に気持ちが伝わるものです。
設計者とオーナーさんと一緒に作ることはイメージを共有して、工事を進めながら設計意図と知識を伝えられることができます。
途中で新しいアイデアが閃いた場合でもオーナーさんと設計者と共に空間の完成度を上げていくこともできます。
セルフビルドのデメリット
1.意外に安くならない場合もある
2.仕上がりがラフになる
セルフビルドなら安くできると思いがちですが、安くならない場合もあります。
フリーレント物件や自己所有物件にはセルフビルドは良いですが、工事期間中に高い家賃が発生する場合はオススメできません。
工事をしている間も高い家賃が発生してしまう場合、素人仕事で段取りも悪く人手も足りなければ、時間がかかりすぎてしまい、結局は無駄なコストがかかってしまうケースがあります。
施工のプロはやはり完璧なものを仕上げる経験と知識と技術が揃っています。
たとえプロの指導が多少入るとしても、素人仕事の限界はあります。
良くも悪くもラフに上がることが前提になってしまいます。
多少のラフさは許容する。もしも完璧を求めるなら、プロに発注するべきです。
3.自分ではできない工事もある
4.ケガする可能性がある
工事の中には安全のために国家資格の所持者や、各自治体の許認可が必要なものがあります。
水道工事、電気工事、ガス工事、空調換気設備工事、これらの設備工事はプロに依頼すべきです。
他にも保証の関わってくる防水工事や、消防署への届出の必要な防災工事など、素人の手の出せないものがあります。
これらは安全のために必要なコストなので、セルフビルドではできません。
慣れないDIYで一番怖いのがケガです。
スケジュールに余裕がなく疲れがたまっている場合や、焦っていて現場の片付けができていない場合に事故が起きてしまう危険があります。
プロの建設現場ではKY(危険予知)という事故を予測し、未然に防ぐ活動をしています。
特に電動工具の中には扱い方次第で大ケガをする危ない道具もあります。
こうした危険な加工作業や高所作業などは、できればプロに依頼した方が良いです。
様々なデメリットがありますが、DIYでの空間作りはとても楽しいし、メリットもたくさんあります。
これも踏まえた上で、どんどんDIYで空間作りに挑戦する人を応援していきます。
個性的で愛情あふれる空間を増やして、世の中をもっと楽しみましょう!